天草
昨年、熊本県に異動して初めてのキャンプツーリングの目的地は天草にした。
天草は熊本県の中でも大好きなエリア。鉄道はないので、車かバイクでしか巡ることができない。まだまだ回りきれているとはとても言えないのだけれど、県外の人にはなおさらだろう。
今回、知人と一緒に、約一年ぶりに車で巡った。
知人は九州が初めてで、目的地を決めていない日はこの日だけだったので、天草を含めてコースをいくつか提案し、天草に決めた。
もちろん一日だと定番の観光地巡りになるが、それでも素晴らしいところだ。
まずはイルカウォッチング。野生のイルカが、一年を通して世界でも屈指の高確率(98%)で見られる。
ここ五和町は内海である有明海から外海への出入口にあたり、餌となる小魚の魚影の濃さなどの条件がイルカが住みつく要因らしい。
イルカウォッチングの後、ちょうどお昼時になったので地元の食堂でお昼ご飯。刺身定食をいただいたが、さすがの鮮度。わかりにくいが、真ん中の小鉢は鯨ベーコン。久しぶりに食べたけど美味。お店はこちら。
r.gnavi.co.jpご飯のあとは、イルカウォッチングで海上に出たので、どうしても潮風でベタベタする、ということで天草下田温泉へ。
源泉かけ流しの立ち寄り湯、下田温泉センター白鷺館へ。そういえば、移動途中に山側斜面の木の上に真っ白な鳥がたくさんとまっていたのを見かけたが、あれは白鷺だったのではと今になって気づいた(笑)
続いてはトップ写真の大江天主堂。雨なので車から出ずに写真だけ撮った。
さらに崎津教会へ。
「ブラタモリ」でもやっていたけれど、今もクリスチャンのお宅には玄関上に注連縄が飾られている。今では信者を表す目印だが、信者ではないということをアピールした隠れキリシタン時代の名残りらしい。この小さな漁村で、迫害を逃れながら隠れキリシタンとして信仰を守り続けるなんて、奇跡的なことだと思う。
地元の漁師さんは朝、入り江の入口に立つマリア像に向かって十字を切り、安全を祈願して漁に出る。なんだか不思議な光景。
行きは天草五橋を渡ったが、帰りは牛深港から蔵之元港までのフェリーに乗った。「夕陽のあと」でも書いたけれど、蔵之元港のある長島は本当に夕陽が綺麗だ。この日はあいにくの天気で、この写真が精一杯(笑)
今回、梅雨がまだ明けていない中での天草巡りだったが、イルカウォッチングを含め、観光ポイントではほとんど雨に降られないという幸運。知人と自分、どちらが「持ってる」のだろう?(笑)